2019年8月30日(金)に株式会社リバネス 知識創業研究センター・セミナールームにて開催した「第2回ヒューマノームゼミ」は、盛況のうちに終了いたしました。
お越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。
今回は「心に迫る機械学習理論」をテーマに、岡田謙介氏(東京大学大学院教育学研究科)、川本達郎氏(産総研人工知能研究センター)のお二人にご講演いただきました。いずれの講演も最先端の理論や実装例に触れることができる有用な時間となりました。
また、セミナー終了後の参加者アンケートでは、約8割の方からご満足いただけたとの回答をいただくことができました。
弊社では、頂戴したご意見を踏まえた、より魅力的なイベントを目指し、2019年10月29日(火)に、「がんゲノム医療」をテーマとした第3回ヒューマノームゼミを開催いたします。
ただいま、参加募集中ですので、ご興味をお持ちの方は、ぜひご参加ください。
開催レポート
講演 #1:「コンピュータ上での測定のための心理モデリング」 岡田謙介氏(東京大学大学院教育学研究科)
演者の岡田先生から、アンケートの心理モデリングに関する現状と、その数理解析に関する紹介がありました。
特に最近のアンケートは、Web等のコンピュータ上で測定が可能なため、回答に要した時間が計測できたり、その場に応じて質問項目を変更できたりするなど、従来の紙のアンケートとは異なった特徴を持つこと、また、それに応じた解析理論が進展し、学力テストなどで利用されていることなどが紹介されました。
講演 #2:「グラフベースフレームワークを用いた大規模自由記述アンケートの自動集計」 川本達郎氏(産総研人工知能研究センター)
アンケートの設計をする際には、選択式だと指定した項目以外の意見が引き出しにくく、かといって、自由記述だと集計が大変になるというトレードオフがあります。
このトレードオフを解決する方法として、演者の川本先生が提唱している、自由記述の中から適度に選択項目を生成し、選択式に反映させる仕組みを紹介されました。
また、応用事例として、米国大統領選挙での事例や、卒業後の進路を聞いた事例など、実際の現場で利用した実験結果も紹介されました。
講演 #3:「最新の共同研究成果発表」 江川伊織氏(リバネス:サイキテック研究所)
株式会社リバネス・サイキテック研究所 江川氏より、弊社とスタートした共同研究の概要が紹介されました。また、最近進めている心理学とテクノロジーの融合による会議の活発度測定の事例などが、紹介されました。
第2回ヒューマノームゼミ 開催概要
- ◯ 主催
- 株式会社ヒューマノーム研究所
- ◯ セミナー名
- 第2回 ヒューマノームゼミ 〜 心に迫る機械学習理論
- ◯ 日程
- 2019年8月30日(金) 16:00〜18:00 (15:30開場)
- ◯ 講師
- 川本 達郎氏(国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能研究センター 研究員)
岡田 謙介氏(東京大学大学院教育学研究科教育心理学コース 准教授) - ◯ 会場
- 株式会社リバネス 知識創業研究センター セミナールーム
(〒162-0822 東京都新宿区下宮比町1-4 飯田橋御幸ビル4階)