「第3回ヒューマノームゼミ 〜 徹底活用!ゲノム医療!」開催のお知らせ

株式会社ヒューマノーム研究所は、「人間とは何か」に挑むため、ライフサイエンス分野で新たな価値を創造できるデータ統合技術・AI解析技術を研究・開発しています。

当社では研究活動の一環として新技術を日々調査し、継続的に分析することで「ライフサイエンス×AI分野」の知見を蓄積しております。
成長著しい本分野においては、この精選した情報から見える注目すべき技術・AIのトレンドについて、皆さまと議論し、共有させていただくことが「人間とは何か」に挑む近道だと考え、「ヒューマノームゼミ」を開講しております。

第3回ヒューマノームゼミは、「徹底活用!ゲノム医療!」と題し、今年6月から保険適用が開始された「がんゲノム医療」をとりあげます。保険適用と同時に、計測した日本中の遺伝子情報・診療情報は集積され、ビッグデータ化が進みます。このデータを人工知能で解析することで、個人ごとに適した診療の創成が目指されていますが、他にも、これらのデータを活用したビジネスが、周辺には立ち上がると予想されます。

このように、大きな転換期を迎えるがんゲノム医療。その先端で活躍する先生方として、慶應義塾大学病院でがんゲノム医療に携わる加藤容崇氏(慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット・特任助教)、ゲノム医療と診療情報の社会実装に取り組む山口昌雄氏(アメリエフ株式会社・代表取締役社長)のお二人をお招きし、講演およびディスカッションを行います。

今回は、お二方の講演と合わせまして、当社代表取締役社長の瀬々より、人工知能のゲノム医療応用に関する動向についてご紹介いたします。

皆様のご参加を、心よりお待ちしております。

対象者

  • バイオ系・IT系企業に所属する技術者および研究者
  • ライフサイエンス関連の事業展開を行なっている担当者
  • ライフサイエンス関連の事業展開を考えている情報系担当者
  • 業務展開に際して最先端技術の適用を検討している担当者

など、ライフサイエンス分野における研究開発および関連事業担当者向け

開催概要

◯ 主催
株式会社ヒューマノーム研究所
◯ セミナー名
第3回 ヒューマノームゼミ 〜 徹底活用!ゲノム医療!
◯ 日程
2019年10月29日(火) 18:00〜20:00 (17:30開場)
◯ 講師
加藤 容崇氏(慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット・特任助教)
山口 昌雄氏(アメリエフ株式会社・代表取締役社長)
◯ 会場
株式会社リバネス 知識創業研究センター セミナールーム
(〒162-0822 東京都新宿区下宮比町1-4 飯田橋御幸ビル4階)
◯ 定員
30名
◯ 参加料
49,800円(税込)
ヒューマノームレポート購読企業向け無料参加枠あり
学生・ポスドクの方向け無料参加枠あり
◯ お申込み
10月28日(月)までの事前申込みが必要となります。
(無料参加の場合も事前登録をお願いいたします)
下記の申込フォーム、またはこちらの専用サイトよりお申し込みください。

演題・講師紹介

講演 #1:「ついにはじまったゲノム医療ー現状と今後の課題ー」(加藤 容崇氏)

次世代シーケンサーの登場により近年、癌医療は大きな変革期を迎えている。2019年には日本でも遂に一部の癌種において癌パネル検査が保険収載された。しかし、実際の検体処理や検査精度管理、データ解析や専門家によるエキスパートパネルの実施体制、患者への説明体制など未整備のまま保険収載されたため現場には大きな混乱が生じ始めている。癌ゲノム医療を取り巻く現状の問題点と解決すべき課題を解説する。

加藤 容崇氏
慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット・特任助教

2010年:北海道大学医学部医学科 卒業(医師免許取得)
2013年:北海道大学医学部腫瘍病理学分野 博士課程修了(Ph.D. 取得)
2013-2015年:北海道大学医学部腫瘍病理学分野 特任助教
2015-2017年:Massachusetts General Hospital Cancer Center Research Fellow
2017年-現在:北斗病院腫瘍医学研究所 医師
2018年-現在:慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット 特任助教
2018年-現在:日本鍼治療標準化学会 代表理事
2019年-現在:日本サウナ学会 代表理事

講演 #2:「PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)の活用に向けたゲノム医療の社会実装」(山口 昌雄氏)

2019年6月に保険収載された「がんゲノム医療」は、患者のがん細胞のゲノム変異を検査し抗がん剤選択など治療に活かすだけでなく、研究データを集めるという目的も担っている。
ただし、収集・蓄積されたデータを学術研究だけでなく、産業界に拡げて活用する為には課題も多く、ルール作りも道半ばである。
アメリエフが取り組むゲノム医療事業について、将来的なPHR活用も含めた展望と課題を紹介する。

山口 昌雄氏
アメリエフ株式会社・代表取締役社長

2000年7月~2003年12月:理化学研究所 遺伝子多型研究センター 情報解析研究チーム 技術員
2004年1月~2007年9月:京都大学 大学院医学研究科附属 ゲノム医学センター 研究員
2004年4月~2007年3月:京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学専攻 博士後期課程(満期退学)
2007年10月~2009年6月:オーダーメイド創薬株式会社 研究員
2009年7月~現在:アメリエフ創業 代表取締役社長に就任

タイムスケジュール

◯ 17:30-18:00
受付
◯ 18:00-18:05
はじめの挨拶
◯ 18:05-18:35
講演 #1
加藤 容崇氏 「ついにはじまったゲノム医療ー現状と今後の課題ー」
◯ 18:35-18:45
講演 #1 に関する質疑応答
◯ 18:45-19:15
講演 #2
山口 昌雄氏 「PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)の活用に向けたゲノム医療の社会実装」
◯ 19:15-19:25
講演 #2 に関する質疑応答
◯ 19:25-19:40
講演 #3
瀬々 潤 「人工知能のゲノム医療応用に関する動向」
◯ 19:40-19:55
総合討論
◯ 19:55-20:00
終わりの挨拶