AIを用いた手術ナビゲーションシステム開発に関する共著論文を発表しました

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代表取締役社長・瀬々 潤と研究員・小貫 真希の共著論文「Preliminary study for developing a navigation system for gastric cancer surgery using artificial intelligence」が、2022年5月5日公開の国際学術雑誌「Surgery Today」に掲載されました。本研究は、東京医科歯科大学 消化管外科学分野・佐藤 雄哉先生、絹笠 祐介先生らの研究グループとの共同成果となります。

本件は、昨年より東京医科歯科大学と共同で取り組んでいる「人工知能技術を用いた手術ナビゲーションシステムの研究」の研究成果の一環となります。

本研究では、開発中の人工知能技術を用いた手術ナビゲーションを胃がん手術に対して適用することを目的とし、膵臓周辺の郭清ラインについてAIモデルによる予測の可能性について検討しました。

外科医が膵臓の輪郭に対してアノテーションを実施した画像を用いて、膵臓の輪郭追跡用のAIモデルを構築し、その後、構築したAIモデルによって予測された膵臓の輪郭に関する評価を行いました。このAIモデル構築にあたり、当社が開発した物体検知モデル開発システム・Humanome Eyesの特別カスタマイズ版をお使いいただいております。

結果、脂肪組織や細い血管が膵臓に重なっている部分で、一部膵臓の輪郭を誤認するケースが見られましたが、AIモデルによって、膵臓の輪郭を概ね良好にトレースすることができました。

今後は、他の臓器に対するナビゲーションシステムの適用や、より実用的な手術ナビゲーションシステムの構築に向け、さらなるAIモデルやシステムの改良を進めてまいります。

発表論文

Yuya Sato, Jun Sese, Takatoshi Matsuyama, Masaki Onuki, Shogo Mase, Keisuke Okuno, Katsumasa Saito, Naoto Fujiwara, Akihiro Hoshino, Kenro Kawada, Masanori Tokunaga, Yusuke Kinugasa; Preliminary study for developing a navigation system for gastric cancer surgery using artificial intelligence, Surgery Today (2022), 2022 May 5, https://doi.org/10.1007/s00595-022-02508-5

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