がん領域を中心とした医療AIの現状や問題を紹介する共著の総説論文を発表しました
代表取締役社長・瀬々 潤が共著の総説論文「Application of Artificial Intelligence Technology in Oncology: Towards the Establishment of Precision Medicine」が2020年11月26日公開の国際学術雑誌「Cancers」に掲載されました。本研究は、国立がん研究センターの浜本 隆二 がん分子修飾制御学分野 分野長らの研究グループとの共同成果となります。
現在、人工知能(AI)技術は急速な進歩をとげ、実社会においても様々な分野・用途で利用が広がっています。医療分野も例外ではありません。特に世界的に注目され、日本でも「がんゲノム医療」が2019年6月から公的保険適用となった「プレシジョンメディシン(精密医療)」は、その実現のために膨大なデータ解析を必要とするため、ビッグデータの取り扱いを得意とするAIに対し、さらなる技術発展への期待が寄せられています。
本総説では、AIの歴史とともに、がん領域に焦点を当て、医療AI・創薬へのAI活用の現状についてご紹介しています。AIは大きな可能性を秘めていますが、一方で解決すべき課題も多く存在します。医療分野でAIを活用する際、考慮すべき長所と短所(課題)についても解説しております。
発表論文
Ryuji Hamamoto, Kruthi Suvarna, Masayoshi Yamada, Kazuma Kobayashi, Norio Shinkai, Mototaka Miyake, Masamichi Takahashi, Shunichi Jinnai, Ryo Shimoyama, Akira Sakai, Ken Takasawa, Amina Bolatkan, Kanto Shozu, Ai Dozen, Hidenori Machino, Satoshi Takahashi, Ken Asada, Masaaki Komatsu, Jun Sese, Syuzo Kaneko; Application of Artificial Intelligence Technology in Oncology: Towards the Establishment of Precision Medicine, Cancers, 2020 12(12), 3532; https://doi.org/10.3390/cancers12123532
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