第12回日本アスレティックトレーニング学会学術大会にて大学生アスリートの概日リズムの実態に関する調査結果について発表を行います

ニュースリリース
  • 共同プロジェクト
  • 計測事業
  • ヘルスケア
  • 生命科学
  • 学会発表

当社は、2023年7月8〜9日にかけて、千葉県・国際武道大学にて開催される第12回日本アスレティックトレーニング学会学術大会にて、大学生アスリートの概日リズムの実態に関する調査結果に関する口頭発表を行います。本研究は、早稲田大学スポーツ科学学術院 広瀬 統一先生、秋山 圭先生との共同成果となります。

研究の背景

我々は、人々の健康や日々の生活において共通して抱える問題や解決したい課題をもつ集団を対象とし、生活パターンを解析することで、集団に共通する要素を顕在化する研究を行っています。今回の発表は「早朝に起床する必要がある大学生アスリート」を対象とし、睡眠の実態を調査しました。

研究の内容

本研究では、早朝練習を行っている大学男子ラクロス部員を調査対象とし、日常的に計測できるデジタルデバイス(本研究では腕時計型ウェアラブルデバイスであるFitbit®を使用)による生活データの取得と、定期的な心理検査を並行して実施しました。また、取得したデータをもとに、被験者の睡眠状況を洗い出し、生活データと心理検査の結果等との関連性について検討を実施しました。

今回の解析により、早朝練習に取り組む選手は睡眠不足が常態化していること、また、睡眠負債を補うためにオフ日の起床時刻を遅くすることで睡眠時間を確保している実態が確認されました。また、同じ練習スケジュールをこなすチームメンバーであっても、その睡眠時間・睡眠リズムには個人差があることが分かりました。学術大会当日は、フィジカルパフォーマンスが同等の参加者に着目し、心理状態の比較とそれぞれの睡眠の状態の詳細を発表します。

今後の展開

概日リズムの乱れは、睡眠不足や不眠の原因として知られており、アスリートが特に避けたい怪我や体調不良の発生につながる可能性が、先行研究により示唆されています。
我々は、引き続きスポーツ選手を対象とするデータ計測を実施し、選手によって異なる特性に焦点をあて、スポーツ選手の生活パターンがパフォーマンスに与える影響に関する解析をさらに進める予定です。

補足

Fitbitは、フィットビット・インクの米国及びその他の国々における商標、サービスマーク、かつ、または、登録商標です。その他のFitbitの商標は https://www.fitbit.com/legal/trademark-list をご参照ください。
また、本演題発表は特定の企業のサービスや製品を承認もしくは支援する目的はなく、発表内容に関連し、発表者らに開示すべきCOIはありません。

発表内容詳細

学会名

第12回 日本アスレティックトレーニング学会学術大会

発表日時

2023年7月8日(土)13:18〜

会場

国際武道大学(〒299-5295 千葉県勝浦市新官841番地
*対面とオンデマンドのハイブリット形式(予定)

発表者

澤谷 真葵、佐藤 牧人(以上、株式会社ヒューマノーム研究所)、秋山 圭、広瀬 統一(早稲田大学スポーツ科学学術院)

演題名

早朝練習を実施する大学ラクロス部の長期計測による概日リズムの実態把握

本発表に関するお問い合わせ先

本発表に関するお問い合わせは、下記のリンク先(お問い合わせ専用ページ)よりお願いいたします。

  • 共同プロジェクト
  • 計測事業
  • ヘルスケア
  • 生命科学
  • 学会発表

関連ニュースリリース