実績

  • 新薬開発の加速に貢献する遺伝子発現量基盤モデルの開発

    当社は、近年の創薬の多様化に着目し、現在主流となった新規モダリティ(mRNA、抗体医薬など)の開発をサポートする生成AI基盤モデルの開発を実施しています。 本件は、経済産業省及びNEDOが協力して実施する事業「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」の一環として実施されます。文献検索や化合物の構造といった従来のデータではなく、モダリティによらず細胞内の状態を表すことができる遺伝子発現量をもとに過去の実験データを探索し、生体に対する影響を予見する生成AIの開発に取り組みます。

    関係機関

    経済産業省、NEDO

  • 女性がん罹患者を対象とするデジタルデバイスを活用した日常生活を検証する共同研究

    最新の統計情報では、日本人は生涯のうち2人に1人はがんに罹患すると報告され、今やがんは誰にでもかかり得る病気となりました。特に女性特有がんは、20-50歳代の働き盛りの世代で罹患率が高く、各種ライフイベント中にがんに罹患するため、女性特有がん患者には、心理面(不安や恐怖、抑うつ、怒り等)と社会面(医療費・生活費等の経済的問題、家庭内の役割、仕事との両立等)の両面で課題を抱える方が多くいらっしゃいます。 そこで、国内最大である女性がんサバイバー向けSNS(PeerRing)の利用者のみなさまにご協力いただき、日々の生活を客観的に評価する指標についての探索研究、およびこの研究を通じて類似の探索研究にも応用可能な研究基盤構築を目指し、テーマを変えた計2回の共同研究を実施しました。

    関係機関

    第一三共株式会社、株式会社リサ・サーナ、株式会社ニューロスペース

  • AIを利用した新規抗がん薬の創薬研究加速システムの開発

    本研究では、日本人がん患者のゲノムデータ、疾患モデルである腫瘍組織移植のオミックス情報を利活用する統合データベースを作成し、がん治療薬の開発支援を目的とするAIを用いた統合解析システムの構築を進めています。 当社は、AIを利用した新規抗がん薬の創薬研究加速システム構築と有用性評価を担当しています。

    関係機関

    国立研究開発法人国立がん研究センター、星薬科大学、Chordia Therapeutics株式会社

  • 空間トランスクリプトーム解析に人工知能を活用した病態の解明と効率的な創薬ターゲット発見に関する共同研究

    当社は、株式会社CyberomiXと、空間トランスクリプトーム技術で計測される情報を活用したAI解析に関する共同研究を進めています。 当社が培った画像、患者情報、遺伝子情報といった多岐に渡るマルチモーダルデータ解析のAI技術を、サイバーオミックスが有する最先端の空間トランスクリプトーム計測技術を用いた計測結果に適用することで、今までの病理学的な計測やトランスクリプトーム、シングルセル解析だけでは難しかった病態の詳細に関する解析に取り組み、その病態に基づいた創薬ターゲットの同定技術の開発につなげます。

    関係機関

    株式会社CyberomiX

  • AI を活用した構造設計支援システム開発

    当社は安藤ハザマらと共同で、有限時間内に誰もが最適な構造計算を可能とする環境構築を目的とし、AIを活用した構造設計支援システムを開発しました。 本システムの活用により、従来の構造計算と比較し、計算結果取得時間が半分程度となりました。また、迅速な対応や提案のみならず、成果品の完成度に対する平準化も実現しました。構造計算の時間短縮により、構造設計者の働き方改革・ワークライフバランスの向上へもつながっています。

    関係機関

    株式会社安藤・間、株式会社ソーラーテック、株式会社リバネス

  • 高齢者が自らの健康と向き合うためのAI開発に向けた生活データの調査研究

    高齢者が自らの健康と向き合うためのAI開発に向けた生活データの計測および解析を株式会社フージャースケアデザインと共同で実施しています。 近年の介護現場では要介護者の見守り業務の省力化を目的とする生体データの収集・分析が行われています。デジタル技術の活用による良質なケアを受けやすい環境は、今後ますます重要視されていくものと考えられます。本研究を通じ、当社がこれまで培った体調予測AIを高齢者向けに特化することで、本人の主観だけでは気づきにくい体調変化の兆しを拾い上げ、疾病予防・早期治療につなげる機会の増加を目指します。

    関係機関

    株式会社フージャースケアデザイン

  • 環境ホルモンが及ぼす悪影響のメカニズム解明

    科研費・基盤研究(A)「新世代ビスフェノール胎児期暴露とスーパーエンハンサーから探る低用量効果の分子基盤」に研究分担者として参画しています。 人に悪影響を与える有害環境化学物質(いわゆる環境ホルモン)のメカニズム解明は、人の健康や安全のために重要な課題と考えられます。本研究では、有害環境化学物質のひとつであるビスフェノールAが、胎児期における極微量の暴露での生殖系や脳神経系へ及ぼす影響に関する分子基盤の解明を実施しました。

    関係機関

    国立大学法人九州大学

  • 最先端のゲノム解析及び情報解析研究の支援活動

    当社は科研費・学術変革領域研究「学術研究支援基盤形成」先進ゲノム支援の一環として実施されている情報解析支援ネットワ-ク活動において、研究支援分担者を担当しています。 この取り組みは、最先端のゲノム解析及び情報解析のシステムを整備し、科研費課題から公募により選定された課題の支援等を通じて我が国のゲノム科学ひいては生命科学のピーク作りとすそ野の拡大をを目的として実施されています。

    関係機関

    文部科学省 他

  • ノーコードAI開発ツールを用いた食鳥疾病診断AIの開発

    当社は宮崎県衛生管理課と共同で、食鳥の疾病診断AIをノーコードAI開発ツールを用いて開発しました。 食鳥検査では、獣医師の資格をもつ食鳥検査員が、異常のある食鳥を一羽ずつ疾病診断しています。大量の食鳥を迅速に検査するためには、検査員の方々の経験が重要です。しかし、近年では検査員の高齢化と人材不足が課題となっています。本開発では、カメラで撮影した画像から疾病を診断するAIを開発し、獣医師の診断をサポートすることによる、食鳥検査の省力化を目指しました。

    関係機関

    宮崎県衛生管理課

  • 人工知能等を用いた疾患ゲノムに対する解析法の開発

    エーザイ株式会社と疾患ゲノムに対する人工知能等を用いた高度な解析法の開発と医学・薬学研究の推進を目的とした共同プロジェクトを実施しました。 ライフサイエンス分野応用に関する先端の人工知能技術を有する当社と、豊富な医療知識およびバイオマーカー開発技術を有するエーザイが協力することにより、疾患ゲノム情報の解析を介して医療発展に有用な成果の創出に取り組みます。

    関係機関

    エーザイ株式会社

  • 機械学習・数理統計手法の開発

    JST・AIP加速課題「信頼できるデータ駆動科学のための統計学の深化」にて、統計学の新パラダイムである選択的推論に注目し、汎用的な統計検定手法を設計することで、自然科学全体の信頼性向上を目指し、東京大学、名古屋大学、名古屋工業大学との共同研究を実施しています。 当社は離散アルゴリズムと統計学を融合した統計手法の高度化、オミクスデータの解析を担当しています。

    関係機関

    東京大学、名古屋大学、名古屋工業大学

  • AI・IoT技術を用いた農業機械の高度化に向けた研究

    持続可能な新たな農業に向けたAI・IoT技術を活用したスマート農業システム構築を目的とする、小橋工業株式会社との共同研究を実施しています。 医療から農業まで幅広い分野のデータ統合解析とAI開発を専門とする当社と、「作業機」と「耕うん爪」の双方について開発・生産を行う日本唯一のメーカーである小橋工業の知見を掛け合わせることで、持続可能な農業の創造を目指します。

    関係機関

    小橋工業株式会社

  • アルコール・薬物依存症の方に対する行動変容をサポートするAI開発

    行動予測・フィードバック提案機能を搭載したアルコールや薬物依存の方のセルフモニタリングを支援する行動変容促進アプリの開発とその社会実装を目指す共同研究を東京医科歯科大学と実施しています。 様々な制約に捉われずに誰もが健康に過ごせる社会実現を目指し、アルコール・薬物使用者(物質使用障害者)に対して行動変容に関するフィードバックを提供するモデル構築を担当しています。

    関係機関

    国立大学法人東京医科歯科大学(現:国立大学法人東京科学大学)

  • 手術ナビゲーションシステムのAI開発

    AIを活用した「外科医の手技習得育成システム整備」と「術中の医療ミスを避けるサポートシステム」の開発に向けた共同研究を東京医科歯科大学と実施しています。 この提携を通じ、胃癌に対する低侵襲手術(腹腔鏡下手術、ロボット支援下手術)における膵周囲切離ライン(膵臓領域)の予測を実施し、AIが術者の補助となる可能性を示す結果を得ています。

    関係機関

    国立大学法人東京医科歯科大学(現:国立大学法人東京科学大学)

  • がん遺伝子データの人工知能解析手法開発

    当社は診断精度向上や創薬に向けた機械学習手法の開発研究を目的とし、国立がん研究センターとの共同研究を行っています。 当社のオミックス統合解析に関する人工知能技術と、国立がん研究センターの豊富なオミックス情報・臨床情報・およびこれらに対する知見を融合することにより、課題とする「マルチオミックスデータを統合解析する人工知能技術の研究」において、大規模オミックス情報の統合的かつ横断的な解析を目的とした、人工知能技術の研究開発を進めます。

    関係機関

    国立研究開発法人 国立がん研究センター

  • 地球と宇宙の食の課題解決に向けた研究開発

    当社は、一般社団法人SPACE FOODSPHEREを代表機関とするコンソーシアムに参画し、他の参画機関との共同で、高度資源循環型食料供給システムとQOLマネージメントシステムの実証モデル開発、およびこれらの実証に必要となる共創型実証基盤の設計宇宙食料領域のQOLマネージメントシステムに関する研究開発を進めています。 当社は、長期滞在中の継続的な状態把握を可能とするQOL計測・観察システムの技術開発と、限られたリソース環境下における食の支援ソリューションの実証モデル開発の統合に携わります。

    関係機関

    株式会社NTTデータ、キューピー株式会社、医薬基盤・健康・栄養研究所、辻料理教育研究所、特定非営利活動法人フィールドアシスタント、株式会社有人宇宙システム、宇宙システム開発株式会社 等

  • AIによる乳幼児の行動・生育状況の把握

    月齢の低い乳幼児の行動・生育状況の把握は、乳幼児の健やかな成長に必要不可欠です。これらの情報は保育者が逐一記録していましたが、育児をしながらの観察作業は忙しい保護者にとって大きな負担となります。 当社は、乳幼児の日常的な行動・生育状況を自動で記録・予測することを目的とし、ユニ・チャーム株式会社様が開発した乳幼児の行動計測センサーの計測結果を基にAI解析を実施しました。その結果、乳幼児の行動記録の自動化・生育状況の可視化を実現しました。今後は、お子様の安全を確保と、親御様や保育士の不安やストレスを減らす技術開発の両立を目指します。

    関係機関

    ユニ・チャーム株式会社

  • 潜在疾患マーカーを同定する人工知能解析手法の開発

    AMED「患者層別化マーカー探索技術の開発/医療ニーズの高い特定疾患・薬剤に対する患者層別化基盤技術の開発」にて、製薬企業やアカデミアとの共同研究を実施しています。 本研究では、潜在疾患マーカーの同定を目指し、プロテオーム、メタボローム等のマーカーの定量をロボット技術により高品質にするだけではなく、デジタル画像・デジタルデバイスを含めた多様な手法で潜在疾患マーカーを探索し、さらに、これらを統合し創薬に結びつける人工知能(AI)技術の開発により、潜在疾患群の顕在化・層別化を起点とした創薬を志向します。当社は潜在疾患マーカーを同定するAI技術・統計解析手法の確立と検証を担当しています。

    関係機関

    国立長寿医療研究センター、産業総合技術研究所、東京大学、武田薬品工業株式会社、アステラス製薬株式会社、第一三共株式会社、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社、NPOバイオ計測技術コンソーシアム 等

  • 複数のデジタルデバイスを利用した健康情報の観測と健康寿命延伸に向けたデータ解析

    湯野浜ヒューマノームラボは当社研究開発活動のひとつです。数種類の最新デジタルデバイスを用いて「日常生活」を計測し、ここから得られたデータの統合解析を行い、被験者様にレポートをお渡しする、という「自分」そのものを映したデータを手にする未来に向けた試みとして実施されました。ヒューマノーム研究所と、多様な専門分野にわたるヘルスケアデータの研究を進めるベンチャー企業との共同研究プロジェクトとして立ち上げられました。

    関係機関

    株式会社メタジェン、株式会社AMI、株式会社ニューロスペース、株式会社Rhelixa、株式会社ウェルナス

  • 海ごみ削減を実現するビジネスの社会実装

    日本財団が推進する海ごみ削減を実現するビジネスの社会実装を目指した「プロジェクト・イッカク」を通じ、ゴミを処理し、資源へと変える移動式亜臨界ごみ処理装置に関する研究開発に取り組みました。装置を導入した地域や施設がエネルギーを自給できる環境の実現を目指します。 当社は人工知能とIoTの開発に加えて、本事業の構築支援や事業コンセプト・ブランド・コミュニケーションの設計と運営を担当しています。

    関係機関

    株式会社ノベルジェン、サステイナブルエネルギー開発株式会社、株式会社リテックフロー