ノーコードAIツール活用事例|学校法人大和学園

ニュースリリース

実現したこと

  • ポイント1:役立つAIを開発するには、その解決したい目的に合わせて作る必要がある、と理解を深めることができた
  • ポイント2:AI開発の流れを知ることで、自分や周囲の問題解決につながるAIを作るために必要なデータを、自ら探し収集することができた
  • ポイント3:自分でAIを開発する流れを通して、AIを自分ごととして捉え、自身の力でAIの改善に積極的に取り組む姿勢が生まれた

ホスピタリティ産業界を担うに相応しいDX人材を養成する

京都調理師専門学校・京都製菓製パン技術専門学校
住友文 教務部 部長 / 管理栄養士

学校法人大和学園(京都府京都市)は、POSTコロナ時代を⾒据え、京都発の食・観光を中⼼としたホスピタリティ産業界のこれからを担うDX人材養成プログラム開発に積極的に取り組んでいます。

当法人は、令和4年度「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」を受託し、この事業の一環として、京都調理師専門学校を中心として本グループに在籍する全学生を対象に受講希望者を募り、「AI構築ワークショップ」を開催しました。

現在、調理・製菓分野における教育機関においては、AIやDXなどを学ぶ一般教養に割く時間が十分に確保されていないのが現状です。今回は、未来の教育課程を構想するための実証実験として、その日からAIが開発できるHumanome Eyes を利用するワークショップを企画しました。このワークショップは、身の回りや将来活躍するであろうAIを知り、その上で、AIに対し継続的に関与する必要性を理解することを目的としています。

「AIは完璧?」 – 学習させるデータによってAIの賢さが変わることを実感

このワークショップは、参加希望者を募集し、5日間に渡って集中講義の形で実施しました。AIという普段の授業では触れない異分野の授業であるにも関わらず、幅広い世代が参加を希望し、意見が積極的に交わされる前向きな空気の授業となりました。

はじめに、Humanome Eyes上で、あらかじめ作成済みのAIを利用した予測を行うことで、ツール操作の習得を進め、物体検知AIの実際を体感してもらいました。AIは事前に学んだ見つけたい対象物以外は予測することができず、何でもわかる完璧なものではない、というAI開発の基本を実感できたようでした。

引き続き、自ら収集した画像データを用いてAI開発を実施し、加えて、自作したAIの精度改善に取り組みました。データを収集する大変さだけではなく、正解を教える作業(アノテーション)の大変さと、自らの工夫によりAIの予測精度が改善される流れを体感することで、開発したAIを活かすために必要なポイントを学んでもらえたように思います。

ワークショップ実施後

生徒に関する変化

AIの学習量の多さやスピードの速さについての大まかなイメージは持っていても「AIは万能である」と思っており、たくさんの正確な情報や人間からの指示が必要であることには気づいていなかった方が多くおられたようです。

今回のワークショップを通じて「AIは人の仕事を奪う」のではなく「AIと人は共同して仕事をする」と、認識が変化したようです。

学校に関する変化

少子高齢の社会構造による働き方の変革や働き手の減少が起こる中、AIをはじめとするデジタルツールの重要性はさらに増すと考えられます。より効果的に利用するためにもまずはデジタルツールについて正しい知識を得ることが必要であると感じました。

食・観光分野のスペシャリストを目指す学生が自身のデジタルツール導入アイデアを現実のものにできるよう、さらにAIに対する理解をさらに深めるとともに、プログラム構築に必要な各種デジタルスキルの向上やその他デジタルツールの情報収集ができるプログラムを実施していきたいと考えています。

演習後の参加者アンケート回答(抜粋)

自分の目指す分野において、デジタルツールは必要になると思いますか?

受講前と受講後に、AIに対するイメージは変わりましたか?

学校法人大和学園について

学校法人大和学園は京都市内に4つの専門学校と生涯学習・産業地域支援事業を運営する高等教育機関です。専門学校事業では「栄養、医療・福祉、調理、製菓・製パン、食育、ホテル、ブライダル、ツーリズム」分野の職業教育を提供し、専門知識と技能やホスピタリティマインドと人間力を兼ね備えたスペシャリストを養成しています。

校名

京都調理師専門学校・京都製菓製パン技術専門学校

所在地

〒616-8083 京都市右京区太秦安井西沢町4番5

代表者

校長 田中 幹人

URL

https://www.kyoto-chorishi.ac.jp/
https://www.kyoto-seikagijyutsu.ac.jp/

事業内容

2018年4月、京都・太秦の地に移転し新キャンパスを開学。withコロナ時代を生き残る製菓衛生師の養成を目指し、徹底した衛生管理にこだわり、食を扱うプロを養成している。2021年度より、VR(仮想現実)を活用した職業教育プログラムの新規開発にも着手。産学連携を推進し、ホスピタリティや食文化教育の普及、製菓技術の発信、メンタルの強化など多角的なアプローチを実施し、VR教材の開発と実証実験を行っている。

学校法人大和学園グループ

京都栄養医療専門学校
京都調理師専門学校
京都製菓製パン技術専門学校
京都ホテル観光ブライダル専門学校
ラ・キャリエール クッキングスクール
大和学園ホスピタリティ産業振興センター
大和学園地域健康栄養支援センター

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